あばれ大学生備忘録
2010年11~12月の備忘録
▼中国が新型戦闘機の写真を公表。J-Xとか殲撃Xとして予想されていた機体の模様。どうやらJ-14とか殲撃14という名前が正しいらしいですが。
スタイルがMiG1.44みたいで個人的にはなかなか好み。ちょっとデブなのが気に食わないのですが、まあスホーイT-50よりはソ連臭の漂うスタイルですわな。
ただ、日本のF-XがどうにもならんうちにこのJ-Xが配備されないことは祈らねばなりますまい。なんにせよ、物騒ですしね。
▼2010年も今日で終わり。
つまらんホームページですが、ご来訪を賜った方に感謝しつつ、来年が良い年であるようお祈り申し上げます。
では良いお年を!
▼イギリス英語にハマっている今日この頃。colorがcolourになったり、theaterがtheatreになったり。しかし、辞書はアメリカ英語が基準だからやりにくい。「米語」じゃなくて「英語」なんだからイギリス英語を基準にしろよと喚きたい。外人の先生との会話を意味もなく現在完了にしてみたり。まあ、要するにサルマネですわい。
でも、プログラムを書くときなんかはもちろん「米語」なんですわ。フォントの色を変えるときにcolourで指定してももちろん無駄でござった。
▼「ソ連のレーザー戦車」こと1K17がネットで話題に。
宇宙空間を飛行中のスペースシャトルにレーザーを地上から照射したり、高出力の炭酸ガスレーザーを搭載した衛星を打ち上げようとしたり、レーザー兵器はソ連の方に一日の長があったようですな。
▼昨夜、知り合いとしこたま飲んで、調子に乗ってコサックダンスのまねごとをしていたら足を挫いた件。
コサック騎兵は人間じゃあないだらう。
▼日露戦争は第二次世界大戦と違ってあんまりまともな資料がないか、それとも凄く値段が高いのが困りものですな。百年以上も前の話にごちゃごちゃイデオロギー的彩色を施したり、「ソ連もそうだったが、ロシアは信用できず……」とかって語っちゃう人って何なの。当時はフルシチョフ10才とか共産主義運動の資金を稼ぐために銀行強盗するスターリンとか、そんな時代ですぞ。ロシア帝国の統治者層とソ連の統治者層は関係ないと言うに。
でも『戦史叢書』とかも全巻揃えたら目玉が飛び出る金額になるし、「コミンテルンの陰謀」とか「ユダヤ人虐殺なんてなかったんやー!」とかもあるから似たようなものか。
▼完全に私事ですが。
冬休みが6日しかないってなんだ。
▼ロシア海軍はインド向けだったはずの11356型フリゲート艦(タルワー級)を自国向けに3隻建造するそうな。
名前は『アドミラル・グリゴローヴィチ』『アドミラル・エッセン』『アドミラル・コルチャーク』の模様。
解説しますと、全員日露戦争に従軍した提督で、
グリゴローヴィチ:戦艦『ツェザレーヴィチ』の初代艦長、次いで旅順港司令長官。後に海軍大臣。
エッセン:防護巡洋艦『ノヴィーク』、戦艦『セヴァストポリ』の艦長を歴任。後にバルト海艦隊司令長官。
コルチャーク:駆逐艦『セルジートイ』艦長。後に黒海艦隊司令長官。
となっております。
コルチャークは白軍の司令長官だったもんでソ連では蛇蝎のごとく嫌われていたんですが、彼が復権したというのはなかなか歴史的かもしれません。
ただ、3人ともかなり優秀だったんで海軍艦艇に付ける名前としてはなかなかよろしいかと。
しかし何故に新型の22350型フリゲート艦(Ad.ゴルシコフ級)じゃないんでしょうかね。
▼ロシアの対外放送の『ロシアの声』曰く、「プーチン首相:日本のリスナーから質問を募集」
とりあえず全世界のリスナーから質問を募集するみたいですが、怖すぎて質問できませんw
リスナー「どのぐらい政敵を粛清しましたか?」
プーチン「その答えは今晩に分かるよ……ククク……」
▼中国が人権活動家のノーベル平和賞受賞に対抗して「孔子平和賞」を設立、台湾の国民党元主席の連戦氏に授与したそうですが当の本人に拒否されたそうです。
しかし授与式典を強行、連戦氏と全く関係のない「平和の天使」という役柄の少女にトロフィーを授与したとか。
わざわざ派手に自爆するなんて中国さんらしくもない。いわゆる「お前顔真っ赤だなwww」状態ですかねえ。しかし、何故「国内での貧困撲滅に活躍している活動家」とかを捏造して授与しなかったん?w
▼12月6日から7日にかけて、日米合同のMD関連の訓練中にロシア軍のIl-38対潜哨戒機やIl-20電子偵察機が出現して中止せざるを得なくなった模様。ELINT(レーダー電波などの収集)目的の飛来は明らかですしね。Il-38の方はニコラエフカの第289独立混成対潜航空連隊か、さもなければエリゾヴォの第317独立混成航空連隊の所属でしょうけどもIl-20の所属は確かにどこかは分かりませんな。見落としたのかもしれませんけども、まさかマンゴフト(極東最大の航空機の墓場)ってことは無いでしょうな。しかしロシアの方は相変わらずのしらばっくれっぷりで笑いました。
ロシアの対外放送の『ロシアの声』曰く、ロシア極東にはIl-20電子偵察機は1機しかいないし、それも修理中とのこと。Il-38はELINTに使えないという風に言外にほのめかしてはいますが、Il-38はELINTにも使えるようになっていた気がw
ついでに「隣国が実施する軍事演習を観測することは、どの国の軍隊であれ普通に見られる行動だ」とありましたが、まあ何もこんな時期に大々的にしなくてもねえ。
▼11月23日の昼に北朝鮮軍がロケット砲で韓国の延坪島を砲撃。死者が四名ほど発生。韓国軍はK9自走砲で応射するも対砲兵レーダーが一時稼働しなかった上、数門が故障しており反撃は限定的とのこと。
最前線にいる癖にたるんでますなあ。K9は安すぎてお話にならないとは思っておりましたが、ここまでひどい代物とは思いもよりませなんだ。
しかし、市街地に面制圧兵器たるロケット砲(どうせカチューシャでしょうしねえ)で攻撃する北朝鮮さんはやりすぎですな。いつもの「強烈かつ無慈悲な物理的打撃」とはレベルが違うんですが、この頃忙しい中国の親分に「ちょっくら暴れてこいや」とでも言われたんでしょうかねえ。
▼尖閣問題にレアアース輸出規制と日本から欧米まで、いろんな国に喧嘩を売っている中国ですが、今度の喧嘩は叙任権闘争。さっすが喧嘩好きの中国さん、今度のネタは千年前から発掘してきたんですかい。
叙任権闘争とはローマ教皇と神聖ローマ帝国皇帝の間に起きた司教などの任命権を巡る争いのことを指します。で、今度のは中国政府公認というか、傀儡のカトリック団体「中国天主教愛国会」がバチカンの許可なく勝手に司教を任命したそうで、銀河帝国皇帝ローマ法王ベネディクト16世がその司教を破門したそうな。
とは言え、カノッサの屈辱みたいな事件は起きないでしょう。さすがに。
▼さっき自販機にコーラを買いに行った時に、数日前の夜中に環八沿いで90式戦車に遭遇したことを思い出す。砲塔と車体にわけてトレーラー二台に分乗していた。有事の際の機動力が良くないのは目に見えて分かった次第。ただ、本土であれを見ることになるとは思わなんだ。
▼安かったのでネットでソ連製の『英露辞典』を購入。ハードカバーのえらく馬鹿でかい、百科事典並のものが届く。なんとA4より一回り小さいサイズの本でページ数が1192ページ。が、自分が買うべきだったのは「露英辞典」だったということに気付く。覆水盆に返らず。まあいいや、安かったし
どうでもいいけど、扉にかかれていた「《SOVIETSKAIA ENCIKLOPEDIA》PUBLISHING HOUSE MOSCOW——1964」の文字が明らかに右肩上がりに印刷されていて、これには苦笑い。せめて扉ぐらいはきっちり印刷しようよw
▼尖閣諸島で狼藉を働いた中国漁船に関するビデオが漏えい。皆して大騒ぎだが、一般人の感想が「ビデオ見せろ」から「中国に謝罪と賠償させろ」に変わるだけなのだから大した違いはあるまい。それよりこの前のテロ関連資料の流出の方が問題だと思う。
某国大使館員がハマスの支持者だの、要注意人物の某がどこそこで誰と接触しただのが事細かに書かれた資料が漏れるほうが国益には重大な損失だろう。テロ資料流出から国民の目を逸らすのには良いかもしれないが。
なおそのテロ資料、話によると「日本共産党の幹部がイラン大使館のレセプションでご馳走を食べていた」みたいな報告もあるらしいが、共産党ってまだ要注意だったのかw
▼2日前にガスプロム初代社長のV.S.チェルノムイルジン・ロシア連邦元首相が死去。ご冥福をお祈りいたします。
元首相として知られているけども、実際はソ連石油ガス工業相からガスプロムの社長として成功を収める、典型的オリガルヒにしてその最も華々しい成功例だと思う。
ガスプロム自体が胡散臭い企業であるのと同じく、あまり良い噂のある人ではなかったが、利に敏い人だったせいか政治でも成功を収めたのは事実である。日本にもこんな政治手腕を持った政治家が一人ぐらいは必要やもしれない。もちろん、この人はさすがに汚すぎるような気はしないでもないが。小沢が真っ黒ならこの人はブラックホールか何かである。蛇足ながらチェルノってのは黒を意味していることが多い。要するに本名からして黒いムイルジンさんですな。
去年もE.T.ガイダルが亡くなったし、20世紀末頃のロシアの重要人物が次々に亡くなっているのはなんとなく寂しい限りである。私が幼児〜少年時代を過ごした20世紀末は遠くなりにけり。
▼突然こんなエッセイ風の日記をつけてみることを思い立った。
何を思ったか『あばれ大学生』などと物騒な題名をつけてみたが、別にヘルメットにゲバ棒で「官憲打倒」「造反有理」などと喚いて暴れているわけではないので悪しからず。ただ単に「御しがたい(愚かな)大学生」という意味ですとも。要するに暴れ馬ですな。ついでにいうと私は午年。
▼ロシアのメドヴェージェフ大統領が北方領土訪問。そこそこ話題にはなっているが日本全体が「憎しみのるつぼ」にというわけでもない。
ロシア側の意図としては、尖閣問題に日本が気を取られている隙に北方領土訪問をして日露関係への被害を最小限に抑えつつ、国内のタカ派を宥めるという意図か。まあ、「ロシアによる不法占拠」だのと策もないのに挑発しまくった民主党政権がマズったせいだというのも確かだが。
なんでも馬鹿正直に言えば良いものではないってのが大人の社会だと思うんだけども。
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