日露戦争に参加したロシア艦

日露戦争に参加しながらも三笠など連合艦隊の諸艦に比べるとあまり省みられることの無いロシア艦の紹介。



第一太平洋艦隊
 いわゆる「旅順艦隊」「ウラジオストク巡洋艦隊」として知られる艦隊の総称で、ロシア海軍の主力艦隊の一つ。歴代司令長官及び代理はスタルク、マカロフ、アレクセーエフ、ヴィトゲフトなど。
 参加した海戦は主立ったものを挙げると仁川沖海戦、旅順港外海戦、黄海海戦など。
 旅順艦隊は戦力の温存策をとり増援を待っていたが、包囲された旅順からの脱出の失敗や機雷戦でその戦力をすり減らした。また艦艇の多くが二○三高地陥落後の二十八糎砲による港内砲撃で撃破された上に、港外に脱出できた戦艦『セヴァストポリ』、砲艦『オトワージヌイ』なども旅順陥落時に自沈、全滅した。
 一方のウラジオストク巡洋艦隊は洋上補給路を遮断すべく日本海及び太平洋で活発に通商破壊を行っていたが、蔚山沖海戦で大打撃を被って行動不能に陥った。その後も数度出動したが戦局に寄与は出来なかった。


第二太平洋艦隊
 いわゆる「バルチック艦隊」として知られる艦隊。厳密には第二太平洋艦隊と第三太平洋艦隊があるが、日本海海戦の前に第三太平洋艦隊は第二太平洋艦隊に吸収、合併されたためここで扱う。
 よく知られていることだがロジェストヴェンスキー司令長官に率いられ、ウラジオストクを目指してバルト海のリバウから日本海まで進出。しかし東郷提督率いる連合艦隊に対馬海峡で捕捉され日本海海戦で壊滅した。




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